さくらももこさんが、53歳の若さでお亡くなりになりました。
同世代の人間として、また、「ちびまる子ちゃん」の愛読者として、謹んで哀悼の意を表したいと思います・・・そして、「ちびまる子ちゃん」は、私が過去に断捨離したマンガの一つですが、また読んでみたくなってしまいました。
思えば、さくらももこさんのことを知ったのは、大学生のときでした。夏休みに訪れた叔母の家で、従妹が、少女漫画雑誌「りぼん」に載っていたおすすめのマンガとして教えてくれたのです。それが名作エッセイマンガ「盲腸の朝」でした。
朝起きたときから、お腹の調子が悪くて、どうにも我慢ができないのに、普段の行いが悪いために周囲に腹痛のひどさを信じてもらえず、紆余曲折のすえ医者にいくも、たらいまわし。最後にはやっと、盲腸だとわかり、薬でちらしてもらう、というストーリーでしたが、これが面白おかしく描かれていて、大笑いしながら読んだ記憶があります。
ここから、さくらももこさんのファンになり、「ちびまる子ちゃん」を読むようになりました。
同世代ならではの歌謡ネタ
「ちびまる子ちゃん」の主人公・小学生のまるちゃんこと「まる子」が大好きなのは、山口百恵さんです。また、殿さまキングスも、ときどき登場しますよね。私は、まるちゃんより3つほど年下にはなりますが、ももえちゃんのことも、殿さまキングスも、テレビでよく見たことを覚えています。
とくに、殿さまキングスの歌う「なみだの操」は、子どもの頃、ひんぱんに歌ったおぼえがあり、今さらながらに、こんな歌詞だったのか、と可笑しくなりました。ボーカルの宮路オサムさんのマネをするまるちゃんが、面白くて何度も笑ったものです。・・・やっぱり、また読みたいので、断捨離も考えて、今度はkindleで購入しようと思います^^
姉妹ふたり
私もまた、まるちゃんと同じ、二人姉妹です。とはいえ、私は姉なのですが、まるちゃんとお姉ちゃんのエピソードは、うんうんとうなずくことしきりでした。
クラスメイトとのエピソードが多い「ちびまる子ちゃん」ですが、姉妹愛についても描かれたお話があります。そんなときは、そっと涙をぬぐう、私でした。
親友たまちゃんと、おちゃらけキャラのはまじ
私が小学生のときも、まるちゃんにとっての「たまちゃん」のような仲良しの親友がいました。いつも一緒で、学校から帰ってからも、お互いの家に行って遊んだものです。
また、「はまじ」にそっくりのクラスメイトもいました。おちゃらけてるんだけど、憎めない、はまじ。私のクラスメイトの方のはまじも、おどけた真似をして、クラスのみんなを楽しませてくれたり、給食の時間にはよく牛乳を吹いたり・・・それはさすがに嫌がられていましたが、彼は、まるちゃんの「はまじ」に本当にそっくりでした。
残念ながら、懐かしいどちらの友人とも、今はもう交流がありません。でも、「ちびまる子ちゃん」のなかで会うことで、私は、彼・彼女らを重ね合わすことができるのです。
さくらももこさんの新作を読めなくなるのはさみしいことです。日本中のファンがそう思っているでしょう。でも、「まるちゃん」は、永遠の小学生として、誰もがこれからも愛していくキャラクターであり物語だと信じて疑いません。
さくらももこさん、どうぞやすらかにお眠りください。