尼花日記

尼ヶ辻花子(あまがつじ・はなこ)のブログです。2DKのアパートに、片付け好きの再婚オットと二人暮らし。掃除、断捨離、シンプルライフ等について日記に綴ります。

イギリスの伝統料理を垣間見る「プーさんのお料理読本」、クリスマスに思うこと。

懐かしい本を見つけました!

タイトルは「プーさんのお料理読本」。そう、くまのプーさんに関係のあるレシピ本です。

「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」の物語を元にして、ケーティ・スチュワートが、イギリスの伝統的なお料理を紹介しています。

クリスマスのお菓子も載っているかもと、ページをめくってみることにしました。

 

クマのプーさんの料理本?

この本「プーさんのお料理読本」を買ったのは、私が中学生くらいの頃だったと思います。

発行された年を見ると、初版は昭和51年でした。

私の持っているものは、昭和59年発行の第38刷発行となっています。

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ということは、私は中学生ではなく、高校生にはなっていたはず・・・記憶ってあいまいなものですね。

高校生の私が、お菓子づくりか料理にちょっと興味を持った、というよりも、この本の持つ雰囲気に惹かれて買ってしまったのだと思います。

実は、買うより以前に、学校の図書館で見つけて、読んだことがありました。そして、どうしても自分の本として欲しくなって、買ったんですね。。

クマのプーさんが大好き、というわけでもなく、料理やお菓子作りに憧れたからでもなく、この本の持つ異国の空気を感じたかったのではないか、と、今、思い出しています。

なお、「クマのプーさん」は、イギリス人のA.A.ミルトンが書いたお話で、ディズニーの絵になったのは、そのずっと後のことです。

もともとの「クマのプーさん」の本から、挿絵が抜粋されて、この「お料理読本」にも掲載されているのも、魅力でした。

イギリスの伝統料理、クリスマスのお菓子もあり?

お料理読本、というタイトル名の通り、この本では、イギリスの伝統的な料理をふまえたレシピが書かれています。

さらに、レシピ本であっても、料理の写真やイラストは載っていないんですね。不思議なことに、一切、載ってないんですよ。

料理も、プーさんの物語に登場するものというより、プーさんの物語のなかで「食べていそうな」料理を紹介しているのです。

はちみつクッキーはもとより、ドロップ・スコーンやパンケーキ、チョコレートプディングから、サンドイッチやグラタン、誕生日ケーキなど、魅力的なレシピが、ステキな言葉のあとに続いています。

つまり、空想をふくらませてくれる、読み物としても面白い本なんですよ。

さきほど、原作のイラストが抜粋されて載っているといいましたが、その横には、原作から抜粋された文章も記されています。

レシピの前に、お料理の説明文があって、それを読むのも楽しいのです。

レシピ自体には、あまり聞き覚えのないスパイスや、エッセンスの名前が出てくることもあり、これにも想像力をかきたてられたのを覚えています。

いったい、どんな料理が出来上がるのだろうか、と、考えるのも楽しかったですね。

「ジンジャーブレッド・メン」や、「フラップ・ジャック」(シリアルバーのようなもの)などの、イギリスの伝統菓子の名前を私が覚えたのも、この本からでした。

クリスマスのお菓子としては、「マジパン・デイト」や「チョコレート・ファッジ」、それに「ミンス(ミート)・パイ」が載っていました。

ここでいう「ミンスミート」とは、ひき肉のことではなく、ひき肉の語源となった「ミンス(=細かく刻む)」の、ドライフルーツやナッツのことで、洋酒に浸けてあるものです。

このミンスパイ、イギリスではクリスマスに欠かせないお菓子だそうです。食べてみたいな・・

高校生の私が、実際に作ってみたのは、この本なかの2、3のレシピにしかすぎません。

でも、クリスマスを前に、もう一度トライしてみようかな、という気になってきているところです。。

「プーさんのお料理読本」は残念ながら、今では古本でしか手に入らないようです。もしかしたら図書館にはあるかもしれませんので、ご興味のある方は探してみてはいかがでしょうか。