尼花日記

尼ヶ辻花子(あまがつじ・はなこ)のブログです。2DKのアパートに、片付け好きの再婚オットと二人暮らし。掃除、断捨離、シンプルライフ等について日記に綴ります。

そもそも掃除の歴史とは?いったい何が起源なの?

普段の生活のなかで欠かせない家事の一つ、それがお掃除です。

掃除をするとは、「ゴミや汚れを取り除く」ことですが、この言葉の起源は何なのか気になったので、少し調べてみたら、意外なことが分かりました。

 

 掃除の起源は、神事だった?

掃除とは、「神仏の場所を清めること」を起源にしているようです。水と塩で、祓い、清める行為は、現在にも続いていることですが、そうやって掃除をして清潔になったところに、神仏が宿ると考えられてきたらしいのです。

「場」を清めることで、清めた人間本人の「心」もまた清らかになり、そこではじめて神からのご加護をいただくことができる、ということでしょうか。

意外です。

掃除の起源は、踊りなどと同じく、神事がもとになっていたのですね。

掃除の意義は、ひとつの修行

歴史をひもといてみると、古く、平安時代に「すすはらい」の行事が記されているようです。このすす払いのための道具が、「ほうき」でした。

鎌倉時代に入ると、禅宗の修行の一つとして、掃除が行われています。確かに、お寺でお坊さんたちが庭を掃いたり、床の雑巾がけをしたり、と、お寺さんと掃除は切っても切れないイメージがありますよね。修行の一環だったというのは、ナットクです。

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ホウキ売りの登場と、庶民への普及

お坊さんの修行の一つであった「掃除」は、やがて庶民にも広がっていきます。室町時代には、「ホウキ売り」が登場しだし、さらに江戸時代には、「シュロほうき」が生まれ、専用の職人が生まれてきます。掃除の歴史は、ほうきの歴史でもあるようですね。

また、江戸時代に、畳が一般庶民にも広まっていったことから、畳専用の「座敷ほうき」も生まれて、東、つまりお江戸で人気を得ていきました。

対して、西の上方では、毛の柔らかい「シュロほうき」が主流だったようです。

文化の違いが、東西で分かれていったのも、興味深いと思います。

現代に通じる掃除の心とは

こうやって見てみると、掃除の起源と歴史は、人々の生活の歴史でもあるようです。はじめは、神さまのための神聖な行為であったものが、やがて修行あるいは苦行のひとつとなり、そこから広く一般へ普及されて、家庭のなかの一つの働きになっていったのだと思うと、なかなか感慨深いです。

ふだん行っている家での掃除も、ちょっと神聖な気分でやってみたり、修行のひとつと自らに課してみたりと、いつもと違う心持ちでやってみるのもいいかもしれませんね。

掃除によって、精神面が鍛えられ、高められるのだとしたら、これは案外、一石二鳥の行為なのかもしれません。

今回も最後までお付き合い頂いて有難うございました!

これをお読み頂いたあなたに良いことがありますように☆