こんにちは。
尼花(あまはな)こと尼ヶ辻花子(あまがつじ・はなこ)です。
コロナ自粛まっさかりのなか、歯が痛んだのでやむなく歯科に行ってきました。
その帰り道に、思いがけなく美味しい紅茶、リーフティーとの出合いがあったので、お話したいと思います。
歯医者の帰り道で出会った英国紅茶
どうも歯が痛むナ...と思い始めて数日、やはり気になるので歯医者に行くことにしました。
その帰り道、歯科医院のすぐ横にあるショッピングモールの地下へ、食料品を買いに寄ったのです。
ちょうど、親戚の法事が迫っていて、お供え用のお菓子を送りたいと考えていて、ここで買っていこう、と、日用品売り場とは離れたエリアへ足をのばしました。
無事に求めるお菓子を買ったあと、ふと目にとまった「英国紅茶」の文字。
気になって、その方角へ、ふらふらとのぞいてみたら、小さな特設コーナーで、イギリスの紅茶やショートブレッドなどが並んでいます。
すぐに、売り場のおじさんにつかまりました。というより、
私が紅茶をじっと見ていると、「どんなものがお好みですか?」と聞かれたので、
「リーフティーってあります??」とたずねてしまったのが運の尽き・・・
「ございます!ございます!」と、二つ返事で、商品を手前に並べられてしまいました。
リーフティーは今や希少価値の紅茶?
私が「リーフティー」を尋ねたのには、理由がありました。
実家の父が紅茶好きで、よく飲んでいるのですが、最近は粉の紅茶ばっかりでリーフのが減った、と、よくこぼしているのを思い出したからです。
もちろん、高級な紅茶缶ならリーフものはあるのでしょうが、それでも、以前に比べてリーフの紅茶は少なくなっているというのです。
粉、というのは父の言い分で、おそらく「CTC製法」で作られた紅茶のことを言っているのだと思います。
これは、ケニア紅茶などにみられるように、茶葉を細かくくだいて作る製法で、ミルクティーなどに合うと言われています。
しかしながら、父にとっては、昔から飲んでいるリーフタイプの紅茶がいい、と思っているようでした。
とはいえ、注意してみてみると、リーフティーは確かに父が言うように、昔より市場で減ってる気がしないでもありません・・
そんなこともあって、英国紅茶の文字を見て、リーフティーについてたずねてみたのでした。
英国展に出店する予定がキャンセルに・・・
喜び勇んで出してきてもらった紅茶は、どれも確実にリーフティーだと、おじさんは説明してくれました。
なんでも、4月から5月にかけて、某有名デパートの「英国展」が企画されていて、そこに出店する予定だったのが、
コロナ自粛のせいでデパートは休業になり出店は中止となったものの、声がかかって、ここの食料品売り場の片隅でひっそり出店することになったのだそうです。
紅茶好きの奥様たちが、毎年楽しみに待っていてくれるとかで、昨日も大勢やってきていただいた、などの話もしてくれました。
英国展なら、きっと集客はかなりのものになるはずだったのでしょう。
そんな話の流れと、父の言葉が重なって、少々お高めの紅茶缶を、父のために買っていこうかな、と思い始めたときでした。
おじさんは、これもおすすめなんですよ、と、もう一つの缶を差し出しました。
英国皇室ご用達?TAYLORS of HARROGATE
それは、ピンクのシールが貼られた、ローズティーの紅茶缶でした。
おじさんは、銀食器の職人でもあって、イギリスで紅茶を探したなかではもっとも美味しいと自負するのがここの紅茶だ、と話します。
紅茶のブランド名は、テイラーズです。
TAYLORS of HARROGATE(テイラーズ・オブ・ハロゲイト)で、英国皇室御用達にも認定されている、ヨークシャーの紅茶だそうです。
さらに、このローズティーは、
「紅茶のリーフに、本物のバラの花びらを加えたもので、ほんのりと薫る上品な味わいのおいしい紅茶なんですよ」とも・・・
さらに、もうあと1個しかないので、よければぜひ、と、セールストークが続きました^^;
父に買うなら、アールグレーだと思っていたのですが、ローズティーにも心惹かれます・・・
「このローズティーは、ダイアナ妃のお母さんもお好きなんですよ」と、たたみかけてくる、おじさん。
ちなみに、ダイアナ妃の実の母親は故人なので、ダイアナ妃の父親の奥さんになられた義母の方のことを言ってられるのでしょうか。
矢継ぎ早にトークが続くので、突っ込む余地はありません。
そのとき、私の母も早くに亡くなっているのですが、母かわりに気にかけてくれている叔母がいて、その叔母もまた紅茶が好きなことを思い出したのです。
今回の法事用のお菓子も、この叔母宅へ送る予定でした。
こんな高価な紅茶は自分では飲まないし、そもそも私にはすでに自分のお気に入りの紅茶が2つほどあります。それについてはまたの機会にお話するとして、
いつもお世話になっている叔母や父のためなら、買ってもいいかな、という気になってきていました。
コロナ自粛で家にいる時間が長い年配者に、ひとときラグジュリーな紅茶で楽しんでもらうのは悪くないことよね・・・と自分の財布に言い聞かせて、
結局、紅茶缶を2つ購入することにしました。
画像を撮ったものの失念してしまったので、テイラーズの日本代理店TRCのサイトから拝借したのがこちらの画像です。
まず、アールグレーです。
次がローズティーことチャイナローズです。
余談ですが、チャイニーズのお宅でも、ローズティーはよく飲まれると聞きます。
ニュージーランドで知り合った、大連出身の同世代のチャイニーズ女性も、朝はローズティーを飲む、と言ってました。紅茶なのかグリーンティーなのかハーブティーなのかまでは聞きませんでしたが・・・
叔母と父の感想それぞれ・・・
さて、それぞれ送ったあとに感想を聞きました。
叔母は、ローズティーはもともと好きらしいのですが、
「これは本当にすごく美味しい!!」と言ってくれました。
叔母の娘、つまり私の従妹もイギリス帰りなのですが、いたく気に入って、大カップで2杯のみ、すぐにインターネットで検索したそうです^^;
まずは喜んでもらえて良かった!!!
一方、父はというと・・・おいしいけど、高価なものはいらないので、以後は必要なし、と言われてしまいました。私の財布を心配してくれたのでしょうね・・・
ところで、売っていたおじさんは、この紅茶のことを、
「ベティの紅茶は・・・」
「ベティの紅茶が・・・」と、
ベティ、べティを連呼していて、なんでだろう??と思っていました。
家でネットで調べてみたところ、テイラーズの紅茶の創業は1886年なのですが、
その後、1969年にBettys Cafeという有名なティールームと合併し、
ベティは、テイラーズの業績を讃えて、名前を残しているのだそうです。
実質は買収されたようなので、「ベティの紅茶」というのも本当ですね。
それにしてもすごいパワフルなセールストークでした。
全国のデパートで、あなたも見かけられるかもしれませんね。
まとめ
今回は、贈り物用におすすめの英国リーフ紅茶についてお話させていただきました。
TAYLORS of HARROGATE、知ってる人には有名な紅茶のようです。
アールグレーやローズティーのほかに、もちろんイングリッシュブレックファストやダージリンにアッサムなどもあるようですから、ご興味あればぜひチェックしてみてください!