こんにちは、尼花(あまはな)こと尼ヶ辻花子です。
六月に入って暑くなってきましたね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私の方は、先月末に発売された本、世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方を読んでみたところです。
こちら、自分探しの若者向けの本かと思いきや・・・
50代の私が読んでも、有効だ!!と感じたので、シェアしたいと思います。
1.「やりたいこと」とは何?
この本は、Facebookの広告で見つけました。
タイトルは、世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方で、「やりたいこと」という言葉がひっかかったのです。八木仁平さんという20代の方が著者です。
齢50を過ぎて、やりたいことも何もないだろう、と思わなくもないのでしょうが、
私の場合、今やっていることの先にやりたいことがあるうえに、この「今」やっていることが、そのときそのときで変わっているので、揺らぐ想いを抱えることがあります。
一つのことを、ずっと続けている人を、心の底から尊敬しているのですが、
それができない自分というものを否定しないでいるのは、ときどき苦しくなったりします。
やりたいことはハッキリしている。
でも、それでよかったのか?・・・良い、と思っているけれど、ちょっと答え合わせをしてみたい、そんな気持ちで読んでみたくなりました。
2.本の前半は、「見つけ方」の理論
5月28日が発売日だったので、予約をして購入しました。
届いて早速読み始めたら、これが面白くて、まず半分はあっという間に読み進めることができました。
本の前半部分は、やりたいことの「見つけ方」についての理論が中心です。
理論といっても、机上論や抽象論ではなく、自己理解を深めるために、具体的にどうすればいいのかという概論的な説明と、その理由について、とても分かりやすく述べられています。
ご本人のエピソードを交えながら、やりたいことを見つけるとは、次の3つのことを見つける必要があるというのです。
それは、「好きなこと」と「得意なこと」、そして「大事なこと」の3つでした。
さらに、この3つのことから、「やりたいこと」をあぶり出していくのです。
この手法は、私もいくつか読んだことのあるアメリカやイギリスのビジネス書で見たことがありました。といっても、それはあくまで「方法」が似ているというだけで、説明の仕方、理論の展開の仕方が似ているということです。
つまり、3つの側面から自分を見つめて、その3つが重なる部分を見つけ出し、ビジネスにつなげていく、という方法です。
これと、八木さんの理論展開には、似た部分がありました。この本ではビジネス内容というより、「やりたいこと」を見つけるのです。
これは面白いな!!と思いましたし、著者が、さまざまに研究されていることも伺い知れて、興味深く先へと進んでいきました。
3.後半は、3つの各論と「やりたいこと」の炙り出し方
そして、後半です。
前半の3つのことを見つけるために、具体的にどうしたらいいのか、という各論になります。
ただ、順番があって、まず「大事なこと」を探り、次に「得意なこと」、そして「好きなこと」を見つけるという流れです。そして、この3つの事柄から、「やりたいこと」をあぶり出していく、という内容になっています。
それぞれ、巻末に「質問」事項が記されていて、本文を読みながら、自分を探っていくことになります。
私自身のことでいえば、「得意なこと」と「好きなこと」については、これまでの経験からおおよそ検討はついて、実際、質問に答えながら見つけだしたものと大差ありませんでした。
思えば、失敗ばかりの人生です。それでも、まだ希望は持っていますし、何より、
「それでも生きていかなければ」
という、チェーホフの戯曲のセリフのままの心情に至る世代ではあるのですけれど、
ひとつ驚いたことがありました。
それは「大事なこと」についてです。
これは、人生の目的、そして仕事の目的を見つけるのに必要な事柄であり、3つのうち最初に行うものなのですが、これについては、とても意外な結果が出たのです。
4.自分の「大事なこと」を知ってビックリ
「大事なこと」については、まず5つの価値観を探っていきます。
例えば、発見・冒険・信頼・友情・家族・秩序・情熱・・・など、自分自身が大事にしている価値観を見つけていくのですが、私自身についてあぶり出した5つのうちの1つが、
「人気」
だったのです!!!
これには、本当にびっくりしました。実は、とっても自己顕示欲が強かったのか・・・と苦笑しました。。
周りの人は、そんなの知ってるよ、と言うかもしれませんが。
また、「得意なこと」や「好きなこと」についても、過去の自分のこと、つまり子供の頃の経験や感じたこと、学生の頃のこと、今のこと等々、じっくりと自分を見つめなおすのに、とても役立ちました。
意外な事実も知ることができましたし、よくよく考えたら納得もしますし、自分の「やりたいこと」を実現していくなかで、どんな方法や手段をとるべきか、今更ながらですけれど、自己理解への道を深めていくことができました。
そう、私自身の人生の答え合わせが出来た気がします。
これでいい、という肯定感と、さらに、こうしたらもっといい、という具体的な指針です。
ほんと、ありがたいです。
5.まとめ
八木仁平さんの書いた本、【世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方】を読んだ感想をシェアさせていただきました。
自分自身の「大事なこと」「得意なこと」「好きなこと」を探って、「やりたいこと」をあぶり出していく、という自己理解の方法が述べられています。そして、自己理解は、生き方の指針になるのですね。
この本を、若い人だけにすすめるのはもったいない!!気がします。
もちろん、まずは、10代や20代、さらに30代の若い方々に読んでもらいたいな、と思いますが、40~50代から上の方、子育て卒業のママや、シニア世代にも、「答え合わせ」として活用できるし、さらに、もっと先へ行くために、今一度足場をかためるのに有効だと感じています。
興味を持たれた方は、ぜひご一読をおすすめします!!