最近、土日になるのが楽しみです。というのも、韓国ドラマの再放送を録画していて、それをちょっとずつ見るのが面白いからです。
これまで、韓国ドラマといえば、「チャングム」と「善徳女王」の2つの歴史ドラマしか見たことがなかった私ですが、今は現代シニア女性を描いた「ディア・マイ・フレンズ」に惹かれています。
なぜ今さら?と自分でも思います。でも、とても面白いんですよ。
なぜなら・・・
シニア女性の友情物語って観たことない?
思えば、シニア世代の女性たちを描いたドラマって、日本にあるようでないのでは?と思うのですが、いかがでしょうか。
一人の女性の人生を描くストーリーものはあっても、複数のシニア女性の友情物語って、私の知っている限りでは観たことがありません。だいたい、女性の友情物語自体が、少ないのかもしれません。
韓国ドラマ「ディア・マイ・フレンズ」は、70代の女性たちを淡々と描いています。そのうちの一人の娘・アラフォー女子の目線から、物語は進んでいきます。
というのも、このアラフォー女子・ワンは売れない小説家で、翻訳で生計を立てているのですが、母親から、自分の女ともだちの話を小説にしなさい、と言われるのです。
当初、ワンは、そんなの興味ない!とはねつけるのですが、彼女たちと関わっていくうちに、その魅力に惹かれて、小説を書こうと思うようになるのです。
いま、再放送されているなかでは、ちょうど、小説を書いてもいいわよ、というところにきています。シニア女子たちに興味を持ちだしているところですね。
また、ワンは、単なる傍観者ではなく、彼女自身が抱えている母との葛藤、元恋人との関係など、問題を乗り越えていこうとしています。
シニア女性の友情と生き様、さらに世代の若いワンの親子問題や人生と、2つのテーマを主軸にして、物語は進んでいるのです。
コリアン女子の喧嘩は激しい?
私がこのドラマを見ていて、驚いたのは、コリアンの感情のはげしさです。ワンが、母親と親子喧嘩するシーンがあるのですが、文字通りつかみあいの喧嘩をしています。
さらに、髪を引っ張ったり、グラスを割ったり、とにかく感情表現が激しくてびっくりです。見ていて、ケガしないだろうかとハラハラします。ドラマとは分っているのですが・・・
でも、これだけストレートに感情表現できたら、スッキリするだろうな、と思わずにはいられません。
ひとつ、誤解のないように言えば、この激しい喧嘩は、いつもしているものではありません。ワンは、貯めに貯めた気持ちを、吐き出すときに、上記のようにふるまっています。だから、コリアンが必ずしも激しい喧嘩ばかりしているわけではありませんが、全体を通して、感情表現が日本人より激しい傾向にはあると思います。。
逆にいうと、はげしい喧嘩を、親子や友人としても、また仲直りできているところは、すごいと思います。日本だと、ケンカしたら終わり、というきらいがある気がするのは、私だけでしょうか・・
女の友情が濃くて、羨ましい?
怒ると怖いぶん、情があついというのでしょうか。女ともだちの友情もとても濃くて、仲良しなのが見ていて羨ましいほどです。
もしかしたら、私は、この部分が見たいのかもしれません。
お互いの家に遊びにいって、泊まって、しかも同じベッドに寝てたりするんですよね。もちろん、そんな行動の部分だけでなく、おたがい頼り合ったり、助け合ったり、親兄弟のような付き合い方をしています。
若い頃ならいざ知らず、年齢が高くなっても、子ども時代のように、仲が良い・・・この姿が羨ましくて、観ているのかもしれません、私。
それぞれのシニア女子が愛しくなる?
日本もそうなのでしょうが、この世代の韓国女性たちは、夫に尽くし、家族に尽くし、自分を二の次にして生きてきた人が多いようです。
夫の暴力や浮気に悩まされながらも健気に生きてきた人、仕事一筋で家族を持たずに生きてきた人と、立場は様々でも、それぞれに背負うものがあって、一筋縄ではいかない人生を歩んでいます。
立場は違っても、彼女たちは、相手の境遇を受け止めて、それでも付き合いを続けています。その関係を見ているうちに、それぞれの女性のこれまでの人生が、すべて愛おしいという気持ちになってきます。
ただのおばさんたちにしか見えなかったのが、生きるのに懸命な女性たち、という見方に変わってくるんですよね。
そう、ワンの心の変化とともに、私も、のせられています^^
これからどうなる??
物語は、全体の中盤にさしかかっています。2016年のドラマなので、ネットなどでストーリーは分かりますし、レンタルで観ることも可能だと思いますが、私はゆっくりと週末録画を楽しみたいと思ってます。
ワンは母との葛藤をどう克服するのか? おばちゃんたちの人生は、どう転んでいくのか?
彼女たちと、ワンとの、ちょうど間の世代にいる私としては、ハラハラドキドキ、興味とのぞき見趣味が尽きることなく、ときには自分の問題とリンクさせて胸を熱くさせながら、続きを楽しみにしているのです。